茶寮 鶯宿亭

登録有形文化財に、泊まる

菊池寛や川端康成をはじめ、
大正・昭和の文豪たちがこぞって訪れた旅館、常磐館。
その離れとして昭和初期に建設された茶室が、
鶯宿亭のはじまりです。
風光明媚な三河湾と竹島の風景を眺めながら、
静かに過ごす特別なひととき。
古の日本建築の美しさと、
蒲郡の海の煌めきをお楽しみいただけます。

寝室 イメージ

寝 室

近代的な建具である大きなガラスをとり入れ、
東と南の眺望を確保した数寄屋風書院造。
四季折々の木々と鳥たちの囀りを楽しめる落ち着いた空間です。

ベッド イスとテーブル
茶室 イメージ

茶 室

昭和初期の建築当時の面影を色濃く残す茶室では
ご希望で茶道や香道をご体験いただけます。
本来であれば見ることのない水屋を見られるのも
元が茶室だった鶯宿亭ならではです。 ※茶道・香道のご体験をご希望の方は、ご予約前にご相談ください。

水屋 柄杓
お食事 イメージ

お食事

ご夕食は、蒲郡クラシックホテル本館
メインダイニングでの本格フレンチフルコース、
もしくはお客様の目の前で焼き上げる鉄板焼きの六角堂にてお楽しみいただけます。
三河湾の新鮮な海の幸と、特選和牛を取り入れた贅沢なディナーをご堪能ください。
ご朝食は、クラシックホテルのシェフが腕によりをかけた
限定のお食事をご提供いたします。

メインダイニングルーム 六角堂 朝食 お部屋で召し上がる六角堂夕食 メインダイニングルーム夕食 ホテル全景

お部屋でのお食事をご希望のお客様には
特別なお弁当をご用意いたします。
メインダイニングのフランス料理、
もしくは六角堂の鉄板焼きから
お好みのお弁当をお選びいただけます。

温泉 イメージ

温 泉

大きな窓からは、季節ごとに色を変える美しい
自然の景色をお楽しみいただけます。
湯船をたっぷりと満たす温泉は、海辺ではめずらしい、
塩分やカルシウムをほとんど含まないアルカリ性単純泉。
肌にやさしく、すべるような湯ざわりは“美人の湯”として
親しまれています。
無色透明の湯は各種イオンを含み、
その美肌効果にちなんで「美白泉」と名づけられました。
古くなった角質をやわらかく洗い流し、しっとりとした、
なめらかな素肌へと導きます。

湯舟 アメニティ
パウダールーム

明るい日差しがたっぷりと入る、
温泉・サウナへと続くパウダールーム。
アメニティは、地元東三河のパワフルな土壌と
無農薬栽培の植物から生まれた
トータルライフケアブランド
「Waphyto(ワフィト)」をラインナップしています。

サウナ イメージ

サウナ

熱した石にゆっくりと注がれるお湯が
立ちのぼる蒸気となって空間をやわらかく包み込み、
体の芯からじんわりと温めるロウリュサウナ。
肌に広がる熱が心をほどき、深いリラクゼーションへと導きます。
温まった身体は、屋外の自然の中、海を望む静かな空間で
ゆったりとお休みいただけます。

外気浴スペース ロウリュ

鶯宿亭でのご宿泊
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広さ 86.3㎡定員 2名

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蒲郡クラシックホテルの登録有形文化財

鶯宿亭が建つ丘の上には、日本の国際観光ホテル第1号として昭和9年に完成した蒲郡クラシック
ホテル(旧 蒲郡ホテル)があり、周辺には鶯宿亭を含めて4つの登録有形文化財が残っています。

蒲郡クラシックホテル本館 イメージ

蒲郡クラシックホテル本館

昭和9年(1934年)、日本政府による国際観光政策の事業化第1号として建設されました。第二次世界大戦中は陸軍病院として使われ、その後連合国軍による接収を受けましたが昭和51年(1976年)にホテルを再開した歴史を持ちます。
建築手法は「近代和風建築」で、外観・内観ともに和風建築の要素を多数使いながら、西洋建築の形態を重ね合わせています。内装はアール・デコ調で、細部までこだわった当時の贅沢な様相を見ることができます。

ロイヤルスイートルームからの竹島の眺め
鶯宿亭への小道

鶯宿亭

建築年が定かではないものの、旅館常磐館に付随する茶室として昭和6年~11年(1931~1936年)に建設されました。昭和62年(1987年)に内装の一部を改修しているものの、大きな改造は行われずに今日に至っています。木造平家瓦葺で南西角に三畳大目の茶室を備え、西に位置する待合は茶室の外壁を利用しています。待合に長い壁を施すことで、待合から躙口までの距離を伸ばした「時間距離」の手法を見ることができます。

鶯宿亭 ベッドルーム
六角堂 イメージ

六角堂

元はお土産屋として昭和11年(1936年)に建設され、キングポスト・トラスと呼ばれる西洋の建築手法を取り入れることで、室内に柱を立てることなく1室のみの空間を実現させていました。その後昭和62年(1987年)にステーキハウスへの改修が行われ、現在の内観となっています。外観を日本の伝統的建築でつくりながら、西洋建築の手法も取り入れた典型的な近代和風建築が高く評価されています。

六角堂 店内
THE COVE 玄関

THE COVE

大正5年(1916年)に、当時丘の麓にあった旅館常磐館の別館として建てられました。その後昭和62年(1987年)に料亭として改修され、さらに令和7年(2025年)に現在の客室へとリニューアルしましたが、外観は建築当初から変わっていません。建物全体にふんだんに竹が使用された典型的な数寄屋風書院造で、ガラスを入れた雪見障子や大きなガラスを嵌め込んだ掃き出し窓など、近代和風建築特有の手法も兼ね備えられています。

THE COVE ベッドルーム
歴史イラスト
歴史イメージ01

逗子や舞子のやうに有名でない。須磨や葉山のやうに人に知られてゐない。が一度でもこの海を訪ねた人は、もの靜かな穩かな淸い風光を、いつ迄も、忘れはしないであらう。
蒲郡の海!それは、瀬戸内海のやうに靜かだ。低い山脈に圍まれ、その一角が僅かに斷れて、伊勢灣に續いて居る。

菊池寛『火華』より

歴史イメージ02

左の方から、大島、小島、渥美半島、姬島、三谷の町、さうして、この驢馬のゐた蒲郡ホテルの丘、蒲郡の町、龜岩、鶴ヶ岡、形原の町、西浦半島……。
しかし、幼い早苗のことで、そのやうな案内には、あまり興味がないらしく、幾度も振り返って眺めるのは、観光ホテルであつた。丘の頂のホテルは、北方の五井の山々より高くそびえて見えた。新しい城のやうな、都會風の人工に、子供は心をひかれるのだらう。

川端康成『旅への誘い』より

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広さ 86.3㎡定員 2名

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