
LIVING ROOM
寝台脇に通路と繋がる雪見障子。
奥行きと光・風の流れを感じられる空間。
通路には集合クロークがあり、
副寝室を含めたユーティリティ機能を拡充しています。
三河湾に浮かぶ
国の天然記念物、竹島を望む
穏やかな宿
旅人は竹島へ「竹島橋」を渡り八百富神社の鳥居へ、
そしてまた戻ってまいります。
竹島へと渡ること、それまでは干潮時か舟でしか渡ることができず、
特別な場所として扱われておりました。その神聖な場所とを橋を渡り結ぶこと、
その体験に多くの旅人は何か特別なものと感じたのかもしれません。
そんな竹島を望む、絶景。
想いや感覚、人(旅人)が大切にしているものを結び直す場所、
そして文化財に宿泊することで得られる古の面影と、
現代の中に息づく五感とを結ぶ世界観を感じてください。
THE COVEは「旧蒲郡ホテル」を経営した「旅館常磐館」の
「梅別館」として大正5年(1916年)に建られました。
常磐館が建つ地盤に比べて小高く盛り上がっており
常磐館より よい眺望が得られた建物でした。
昭和2年~7年頃と思われるパンフレットに記載されている「梅別館」の平面図
“蒲郡を世界中の人が訪れる観光地にしよう”
その想いから始まり昭和9年に常磐館と結ばれた
「蒲郡ホテル」が開業しました。
宿泊施設として営業していた「梅別館」の外観
想いは形となり、昭和初期としては例を見ない一大リゾートとなり
懸命に営業を続けましたが、第二次世界大戦終戦後の昭和20年
アメリカ軍の保養施設としてホテルを含めた一帯が接収され、
昭和27年の接収解除まで日本人の立ち入りが禁止されていました。
接収解除後は 待ちかねたように大勢の人が訪れて
高度成長期の波にのって にぎわいが戻りました。
昭和55年 経営悪化など様々な理由により全館閉業となり
蒲郡市に売却した後、6年以上稼働がない状態となります。
そして昭和62年
「蒲郡プリンスホテル」としてホテルを再生しました。
客室だった「梅別館」はカウンターを設けてレストラン「竹島」
へ生まれ変わり全国各地の“ハレの日”の場所として
新たな役割を担うことになりました。
1年にも及ぶ補修工事を終え生まれ変わった「竹島」の外観
平成24年に事業継承を行ない現在の「蒲郡クラシックホテル」
として“変えるべきものと変えてはならないもの”を大切にし、
「竹島」も全国のお客様に特別な時間を提供していました。
「蒲郡クラシックホテル」へ名称変更後の「竹島」
ホテルを懸命に守りたいという先人たちの姿を背に歴史と伝統が
継承され続け、令和4年に国の登録有形文化財(建造物)として
文化財登録原簿に登録されました。
そして令和6年、ホテル開業90周年を迎えました。
来るべき100周年に向けさらなる発展をするため
「料亭竹島」から「THE COVE(コーヴ)」として開業します。
料亭竹島は、鶯宿亭、松別館、竹別館とともに、旧蒲郡ホテルを
経営した旅館常磐館が、旅館の別館として、常磐館背面の丘の上に
建てた建物であり、これらは、建設年代は異なるが、一括して
「丘の上の離れ」として存在していた。これら4棟の敷地は、
いずれも常磐館の北側に位置し、しかも、常磐館が建つ地盤に比べて
小高く盛り上がっており、常磐館よりよい眺望が得られた建物であった。
規模の大きな旅館が別棟で小規模な離れを建てることはよくあるが、
その場合、離れは、旅館本体とは異なる雰囲気を確保するものであり、
この場合は、常磐館とはレベル差のある敷地に建てることで、
常磐館にはない静寂さと眺望が確保された。
この建物では竹材を多用する従来の数寄屋風書院造の特徴に
ガラスを多用する近代建築特有の手法を重ね合わせている。
これは、この時期の近代和風建築の一つの典型的な手法を示した建物と
位置付けることが出来る。そして、このガラスの多用によって三河湾を望む
眺望が確保されているが、それはこの建物の敷地の特徴である小高い
位置にあることをも活用した設計手法であり、旅館の離れとしての役割を
十二分に果たしていると評価できる。
以上により、当時の近代和風建築の手法を示したものとして典型例であると
位置づけられ、「造形の規範となっている」といえる。
よって、国の登録有形文化財の登録要件を満たしていると判断する。
寝台脇に通路と繋がる雪見障子。
奥行きと光・風の流れを感じられる空間。
通路には集合クロークがあり、
副寝室を含めたユーティリティ機能を拡充しています。
パウダールームと温泉からは三河湾と
四季折々の庭園を望めます。
副寝室では、景色を最大限生かしながらも
リビングとは別の”白の間”として違う世界観を感じていただけます。
三河湾を彷彿とした箱庭の領域。
コンセプトとなるこの土地を表現し穢れを落とすような導線で水廻りへと向かうことで建屋の中に別の流れが生まれ、より心地よい時間をお過ごしいただけます。
スパルームエリアでは、梁と腰壁を用いた間接照明を配し、
暗い空間の中でリセットする心地よさや落ち着きを感じていただけます。
仕切られた空間の中で、ゆっくりと過ごしていただくドリンクエリア。
レストルームは落ち着きがあるマテリアルで空間を構成しています。
「THE COVE」では、三河湾を望む温泉を備え、十和田石のお風呂で美白泉を楽しむことができます。また、ハーブや花を焚いて全身を蒸気で温めるトルコの伝統的な蒸し風呂「ハマム浴」も導入。
蒲郡市が掲げる「ウェルビーイングが実感できるまちづくり」の一環として、肉体的・精神的・社会的に満たされる体験を提供いたします。
木造、瓦葺、平屋建て
お食事
メインダイニングルームは
三河湾の新鮮な海の幸と特選和牛を取り入れた
本格的なフランス料理をご賞味いただけます。
ステーキ&シーフードの六角堂では
特選牛や旬の魚介類を、
シェフがお客様の目の前で焼き上げます。
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ページ内のTHE COVE内装画像は完成予想図のため、
実際とは異なることがあります。